この「擁壁」は本当に大丈夫? 崩壊を防ぐための完全ガイド

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目視でできるセルフチェック

擁壁の安全性というと、「専門家でなければ判断できない」「調査を依頼しないと分からない」と思われがちです。確かに最終的な判断には専門的な調査が必要ですが、危険の兆候に気づくための目視チェックであれば、一般の方でも十分に行うことができます。
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傾斜地に多い“危険サイン”とは

擁壁の安全性は、専門的な構造計算や調査をしなければ分からない――そう思われがちです。確かに、最終的な安全性の判断には専門家の知見が欠かせません。しかし実は、多くの危険な擁壁は、崩壊に至る前の段階で、私たちの目に見える形で「サイン」を出しています。  ひび割れ、わずかな膨らみ、排水の異常、周囲の地盤の変化など、日常の中で気づける変化は決して少なくありません。これらは、擁壁が長年受け続けてきた土圧や水の影響に耐えきれなくなりつつあることを示す、大切な警告でもあります。  特に傾斜地では、地盤条件が厳しく、雨水が集まりやすいことに加え、背面土圧も大きくなりがちです。そのため、平坦地に比べて擁壁の不具合や異常が表面に現れやすいという特徴があります。 「なんとなく気になる」「以前と様子が違う気がする」――その直感は、決して見過ごしてはいけません。まずは、「これは危険かもしれない」と気づくこと。それが、擁壁の崩壊事故を防ぎ、住まいと家族の安全を守るための最も重要で、誰にでもできる第一歩なのです。
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擁壁が崩れるメカニズム(雨・地震・劣化)

擁壁の崩壊というと、「ある日突然、前触れもなく崩れ落ちる」というイメージを持たれがちです。しかし実際には、擁壁の崩壊は長年にわたる負担の積み重ねの結果として起こることがほとんどです。  雨・地震・経年劣化――これらが単独で作用することもありますが、多くの場合は複数の要因が重なり合い、限界を超えた瞬間に崩壊が表面化します。
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日本に危険な擁壁が多い理由

日本は国土の約7割が山地・丘陵地で占められており、平坦で広い土地は決して多くありません。都市部や住宅地として利用できる土地を確保するためには、山を切り崩し、谷を埋め、高低差を調整する造成工事が不可欠でした。こうした造成によって人工的につくられた斜面や段差を安定させるため、擁壁は全国各地で数え切れないほど築かれてきました。  その結果、日本の住宅地は 「擁壁とともに発展してきた」 と言っても過言ではありません。しかし問題は、その多くが 現在の安全基準や耐震思想が確立する前につくられた擁壁 であるという点にあります。
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擁壁の役割と日本の擁壁の種類

住まいを建てるうえで、地盤を安定させるためになくてはならないもの――それが「擁壁(ようへき)」です。とくに、傾斜地や高低差のある土地が多い神戸や阪神地域では、擁壁は日常の風景の一部として存在しています。しかし、普段の生活でその重要性を意識することはあまりありません。  ところが、この擁壁が崩れたり損傷したりすると、土砂が一気に流れ出し、家屋が巻き込まれる重大事故につながることがあります。擁壁の役割を正しく理解し、どんな種類があり、どのような特徴を持つのかを知ることは、住まいの安全を守る第一歩です。