まずはセルフチェック

不同沈下特集
「おかしいな?」と思ったら

「もしかして、これって不同沈下?」——そう思ったとき、すぐに業者に連絡する前に、まずはご自宅の状態を簡単にチェックしてみましょう。もちろん最終的な判断は専門家に任せるべきですが、ご自身で異変に気づけるようになることが、早期発見・早期対処につながります。ここでは、不同沈下の可能性を見極めるためのセルフチェックポイントをご紹介します。

不同沈下の可能性を見極めるためのセルフチェックポイント

ドアや窓の開閉に違和感がある

 「最近、玄関のドアが引っかかるようになった」「窓の開け閉めがスムーズにいかない」と感じたことはありませんか?これらは、建物が傾いて枠がゆがんでしまったサインのひとつです。特に以前はスムーズだったのに、急に引っかかるようになった場合は要注意です。 

壁や天井にヒビ割れがある

 クロス(壁紙)の継ぎ目や、壁と天井の境界部分に細かいヒビが入っていないかチェックしましょう。ヒビが斜めに入っていたり、幅が広がっていたりする場合は、構造的な変形が進んでいる可能性があります。特に、同じ場所のヒビが徐々に大きくなっている場合は早めの対応が必要です。 

床が傾いているように感じる

 歩いていて「何となく片側に傾いているような気がする」「物が転がりやすくなった」と感じた場合も、不同沈下の兆候かもしれません。ビー玉やゴルフボールなどを床に置いて転がる方向を確認してみると、簡易的に傾きがチェックできます。 

外壁や基礎にヒビがある

 建物の外回りもチェックしましょう。特に、基礎コンクリートや外壁のモルタル部分に斜めや縦方向のクラック(ひび割れ)が見られる場合、地盤に何らかの動きがあった可能性があります。
コンクリートの乾燥収縮による自然なひびと違い、不均等な力が加わってできたヒビは、深さや幅が大きくなる傾向にあります。 

隣の家と比べて高さに差がある

 敷地内のブロック塀やフェンス、隣家との境界ラインをよく観察してみてください。
「うちの家だけ基礎が沈んで見える」「隣と比べて屋根のラインが傾いている」などの違和感がある場合は、不同沈下の可能性が否定できません。

気になる症状が1つでもあれば、記録を取りましょう

 症状に気づいたら、日付入りの写真を撮って記録を残しておくことをおすすめします。これは、今後の変化を確認する際に非常に役立ちますし、専門家に相談する際の重要な資料にもなります。

タイトルとURLをコピーしました