2.4 台風に強い家のつくり方

 台風のシーズンになると、強風や豪雨により多くの被害が発生します。家が台風に対して強い構造を持っていることは、家族の安全を守るために非常に重要です。以下では、台風に強い家を作るための基本的なポイントを紹介します。

1. 屋根の強化

 屋根は台風の強風に最もさらされる部分です。屋根が飛ばされたり破損したりしないように、以下の対策を講じます。

  • 屋根材の選択: 瓦や金属屋根など、強風に耐える素材を選びます。瓦の場合は、しっかりと固定するために専用の釘やビスを使用します。
  • 防水シートの設置: 屋根材の下に防水シートを敷くことで、万が一屋根材が飛ばされても雨水の浸入を防ぎます。
  • 屋根の形状: 勾配のある屋根は風を受け流しやすく、平らな屋根よりも耐風性が高いです。

2. 窓とドアの補強

 窓やドアは風圧や飛来物に対して脆弱です。これらの部分を強化することで、台風の被害を最小限に抑えます。

  • シャッターや雨戸の設置: 強風から窓を守るために、シャッターや雨戸を取り付けます。これにより、窓ガラスが割れるのを防ぎます。
  • 耐風ガラスの使用: 耐風ガラスや強化ガラスを使用することで、窓が割れるリスクを減らします。
  • ドアの補強: ドアには風に強い設計のものを選び、しっかりとしたロックシステムを取り入れます。

3. 外壁の強化

外壁がしっかりとした構造であれば、強風や飛来物から家を守ることができます。

  • 耐風性の高い外壁材: 耐風性の高い外壁材を使用することで、強風や飛来物による損傷を防ぎます。特に、鉄筋コンクリートや強化サイディングなどの素材が効果的です。
  • シーリングの強化: 窓やドアの周り、外壁の継ぎ目にはシーリング材をしっかりと施し、風雨の浸入を防ぎます。

4. 排水設備の整備

台風時の豪雨に備え、排水設備を整えることも重要です。

  • 雨樋の設置とメンテナンス: 雨水がスムーズに排水されるように、適切な設置と定期的な清掃を行います。詰まりがないか定期的にチェックし、必要に応じて掃除や修理を行います。
  • 排水溝の整備: 庭や駐車場の排水溝を整備し、豪雨時に水が溜まらないようにします。

5. 家の周囲の対策

家の周囲にも対策を施し、台風の被害を減らすことができます。

  • 樹木の管理: 強風で倒れやすい樹木は事前に剪定し、家に被害が及ばないようにします。
  • 飛来物の整理: 庭やベランダに置いてある物が飛ばされないように、台風前に整理しておきます。風に飛ばされそうな物は室内にしまうか、しっかりと固定します。

まとめ

 台風に強い家を作るためには、屋根、窓、ドア、外壁、排水設備、家の周囲の対策を総合的に行うことが重要です。これらの対策を講じることで、台風の被害を最小限に抑え、家族の安全を守ることができます。日頃からの準備とメンテナンスを怠らず、安心して暮らせる住まいを実現しましょう。

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