耐震特集

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 日本は世界有数の地震大国です。それにもかかわらず、「自分の家が本当に地震に耐えられるのか」を正しく理解しないまま暮らしている方は少なくありません。特に、昭和56年以前に建てられた住宅や、増改築を重ねてきた住宅では、見た目では分からない耐震リスクを抱えているケースも多くあります。「これまで倒れなかったから大丈夫」という判断が、将来の後悔につながることもあります。

 この特集では、地震と住宅被害の基本から、耐震診断・耐震改修の考え方までを、建築士の視点で分かりやすく解説します。不安をあおるのではなく、納得して判断できる力を身につけていただくことが、この耐震特集の目的です。

目次

第1章 地震と住宅被害の基礎知識

 1.1 なぜ耐震が必要なのか
 1.2 なぜ日本に地震が多いのか 
 1.3 地震にはどんな種類があるのか 
 1.4 日本で起きてきた地震と住宅被害
 1.5 なぜ木造住宅は被害を受けやすいのか
 1.6 倒壊・半壊・一部損壊の違い

第2章 その家、本当に大丈夫?耐震性を左右するポイント

 2.1 旧耐震・新耐震基準の違い
 2.2 耐震性が低い住宅の共通点
 2.3 増改築・間取り変更が与える影響
 2.4 目視で分かる危険サイン

第3章 耐震診断とは何をするのか

 3.1 耐震診断で分かること・分からないこと
 3.2 診断方法の種類と特徴
 3.3 耐震診断における現場調査
 3.4 診断結果の正しい読み取り方

第4章 耐震改修計画の考え方

 4.1 耐震改修工事が必要なケース・不要なケース
 4.2 どこまで改修すべきかの判断基準
 4.3 費用と効果のバランスを考える

第5章 耐震改修工事の実際と注意点

 5.1 よくある耐震改修工事の内容
 5.2 工事で失敗しやすいポイント
 5.3 工事中・工事後のチェックポイント

第6章 補助金・制度の上手な活用方法

 6.1 耐震補助制度の基本
 6.2 申請時の注意点
 6.3 制度に振り回されない考え方

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制度に振り回されない考え方

耐震補助制度に振り回されず、住まいにとって本当に必要な判断をするための考え方を解説。補助金を目的にせず、住宅の安全性や暮らし、将来を見据えた耐震改修の向き合い方を建築士の視点で伝えます。
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申請時の注意点

耐震補助制度の申請で失敗しないための注意点を建築士が解説。工事前申請の原則、書類不備や期限切れのリスク、補助対象外費用や専門家関与の重要性まで、実務に即して分かりやすくまとめています。
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耐震補助制度の基本

耐震補助制度の基本をわかりやすく解説。国と自治体の役割、補助対象となる住宅や内容、自己負担の考え方を整理し、制度に振り回されない耐震改修の進め方を建築士の視点で紹介します。
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工事中・工事後のチェックポイント

耐震改修工事は、設計内容がどれだけ優れていても、工事が正しく行われなければ意味がありません。また、完成後は壁の中が見えなくなるため、工事中と工事直後の確認が非常に重要になります。
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工事で失敗しやすいポイント

耐震改修工事では、壁補強の配置ミスや基礎の見落とし、施工不良などにより、十分な耐震効果が得られないケースがあります。本記事では、工事で失敗しやすいポイントを建築士の視点で分かりやすく解説します。
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よくある耐震改修工事の内容

木造住宅の耐震改修工事では、壁の補強、基礎補強、接合部の強化、屋根の軽量化、劣化部分の是正が重要です。本記事では、それぞれの工事内容と注意点を建築士の視点で分かりやすく解説します。
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費用と効果のバランスを考える

耐震改修を検討する際、避けて通れないのが「いくらかかるのか」「その費用に見合う効果があるのか」という現実的な問題です。  耐震改修は、お金をかければかけるほど安心になる――という単純なものではありません。限られた予算の中で、どこにお金を使うと効果が高いのかを考えることが重要です。
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どこまで改修すべきかの判断基準

耐震改修を考える際、多くの方が次に悩むのが「いったい、どこまで改修すればいいのか?」 という点です。耐震改修には、明確な正解が一つあるわけではありません。建物の状態、予算、住まい方、将来計画によって、目指すべき耐震レベルは変わるからです。
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耐震改修工事が必要なケース・不要なケース

耐震診断を受けると、多くの方がまず気になるのが「この家は、耐震改修が必要なのか?」「それとも、今すぐ工事をしなくても大丈夫なのか?」という点です。  実は、耐震診断の結果=必ず耐震改修が必要というわけではありません。建物の状態や使い方、将来の計画によって、改修が必要なケースと急いで改修しなくてもよいケースがあります。ここでは、その考え方を整理していきます。
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耐震診断における現場調査

耐震診断というと、「計算で数字を出すもの」というイメージを持たれがちですが、実際にはその前段階として、現場調査が非常に重要な役割を担っています。どれだけ精密な計算を行っても、現場の状況を正しく把握していなければ、正しい診断結果は得られません。ここでは、耐震診断において建築士が「家のどの部分を見て」「その状態をどう判断しているのか」を、部位ごとに整理して解説します。